〜第5幕 日本1周〜 =第14週= | |||
2004年09月12日 (日) 今日は弟子屈町で行われるばんば祭りに参加。 人間ばんばへと参加すべく、その要員として。 朝食を食べるとすぐさま出発。 今日も本当に良い天気。 気分よく走れるのだが、既にリアタイヤは交換時期。 そんな事もあって、満足な走りは期待できない。 会場に辿り着いて、出場の申し込みを済ませる。 レースは真昼に行われる。それまでは本当のばんばレースを楽しんだ。 いくつかのばんばレースが滞りなく行われ、いよいよアトラクション的な人間ばんばが始まる。 なんと言っても魅力的なのは、その商品。 1着から3着までは現金が受け取れる。 しかも副賞つきで。 鶴居のキャンプ場からは全部で4チームが参加した。 先ずは女性の部から。 参加チームが上手く集まらず、全部で3組。 と言う事は、必然的に賞金を手に入れられると言う事だ。 鶴居のキャンプ場からは1チームが構成できた。 人間ばんばとは、1チーム3人のリレー形式のレース。 ばんば場でソリに荷物を積んで。 我が女性陣の活躍は凄まじく、なんと1着になる。 さて、問題の男性陣なのだが。 私は3走を勤める事になった。いわばアンカー。 1走目の方が後方を走っているのを見て、肩の荷がほんの少しだけ降りた。 まあ、私のチームはいわば捨て駒のようなもので、参加賞狙いと言ってよかった。 所が2走目の方が、入賞圏内まで上がってくる。予想外の出来事だ。 急にプレッシャーが圧し掛かって来るではないか。 ゼッケンがバトンの代わりとなっている。 ゼッケンの受け渡しとソリの受け渡しが上手く行かず、その間に4位に後退してしまう。とは言え、ほぼ並んだ状態だ。 私が頑張れば入賞が見える。 そのプレッシャーの所為か、最初から全力で挑んだ。 3走目と言うのは、第2障害の頂上からスタートし、残りの平坦路を走ると言ったもの。とは言え、1番の長丁場でもある。 障害を下った所でソリの荷重を感じると、前傾姿勢を保ちながら足を回転させる。 が、気持ちとは裏腹に前に進んでいる気がしない。 気持ちが前へ前へと行き、足がそれに追いついてこない。 その時私は前につんのめって、転倒を喫する。すぐさま起き上がるも、後続に抜かれてしまっていた。 足には急激に疲労がたまり、前へ行こうとはしない。 抜かれた分だけは取り返そうと頑張るも、言う事がきかない。 目の前が真っ白になるのを感じると同時に、ただの一呼吸もしていない事を悟る。 意識が遠退きつつあったが、ゴールだけは果たさなければならない。 その思いが私をゴールに運んでくれた。 結局レースは5位でフィニッシュ。 まあ、予想以上の結果と言えば結果。 鶴居のキャンプ場のチーム中2位と言う結果なのだから。 しかし、キャンプ場のどのチームも入賞を果たしていない。 と言う事は、私の目の前を行くチームがキャンプ場で最上位だったと言う訳だ。 まあ、参加賞として発泡酒4ダースにミックスジュース1ダースがもらえた事は、当分の間、飲み物に不自由しないと言う訳で。 私はレース後、気分が激しく悪くなり、当分の間起き上がれなかった。 祭りの後、近く、と言っても10km以上はあるのだが、クリーム童話と言うジェラート屋へ。 疲れた体には甘い物が効く。 ダブルでラムレーズンとクッキーを選んで、休息を取る。 ジェラート屋からの帰り道、摩周湖へと続くワインディングが恨めしかった。 この天気には、きっと素晴らしい姿の摩周湖が拝めただろう。 しかし、アメディオのリアタイヤは激しく消耗している。 涙を飲んでその道を通り過ぎ、買い出しの為スーパーへと向かった。 買い出しを済ませてキャンプ場に戻る。 今夜は、女性陣が獲得した賞金で焼肉を奢って貰える。 なんともありがたい話だ。 簡単に夕食の準備を済ませると、汗を流す為に温泉に向かい、またキャンプ場へと戻る。 参加賞の発泡酒を開けて、夕食が始まるのを待つ。 炭が赤くなり、肉の焼ける音と匂いが辺りを覆い始めると、長い夜が始まった。 行動:鶴居村〜弟子屈町往復 走行距離:108km 2004年09月13日 (月) 今日はアメディオに跨らず、のんびりと過ごしても良いと考えていた。 が、月曜日は鶴居の図書館の定休日だと言う事に気がついて、考えが変わり始める。 テントの外に出てみると、濃い霧が辺り一面を覆っている。 昨日の天気予報では、午前中は良い天気なのだが、午後から崩れると言う。 霧が掛かっているのは良い事だと判断するのだが、さて。 釧路に出かけようと思ったのは、9:00を回った頃。 しかし、その30分後には出かけるのを取りやめていた。 午後から崩れると言う予報だったが、そいつが午前中に起こってしまった為。 温泉に向かおうとも思ったのだが、雨足が強すぎてそれも取りやめ。 本も無いし、図書館も閉まっている。 ただただボーっとして過ごす1日になる。 よく考えれば、今日は1円も使っていない事になる。 それはこの旅始まって以来の出来事だった。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年09月14日 (火) 朝から雨は降ったり止んだり。 今日は回復するらしいのだが、その様子は非常にゆっくりとしたものだった。 朝食を食べながら今日1日やれる事を考える。 図書館は開いている筈。 しかし、どうもそこまで出かける気にはなれない。 温泉は是非とも入りたい。 昨日入れなかった所為もある。 回復が早まれば、釧路に出かけたいのだが、さて。 昨日と同じく天気の移り変わりは早かった。 晴れ間が出てきて、雨の心配はなさそうだった。 着替えを済ませ、すっかりとオートバイに乗る格好になったと言うのに、出かける事は無かった。 と言うのも、急速に天気が変わり、心配していなかった雨が再び降り出してしまった。 しばらく待ってみたが、一向に回復する気配は無い。 なので、出かける事は止めたのだった。 昼食を食べ終えると、買い出しに出かけ、その後、温泉へと向かう。 その頃から天気は回復していたので、明日こそは釧路に出かけられると思う。 まあ、キャンプ場の仲間と食べ放題に出かける約束をしてしまった訳だが。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年09月15日 (水) 日に日に寒さが厳しくなって来る。 厳しくなって来ると言う表現がぴったりな程の寒さで、目を覚ましてから小1時間、シュラフから抜け出す事が出来ない。 それでもトイレを我慢しきれなくなって、抜け出さない訳には行かないが。 テントの外は久しぶりの好天。 今日は予定通り、釧路へ出かけられるだろう。 寒さのおかげで予定を1つ増やしたいほどだが。 日が高くなるにつれ、気温も上昇しだす。 私は予定が少しだけあったので、早目にキャンプ場を発つ。 この更新もその1つだし、メールのチェックもある。 後、オート9の修理と服の購入。 メールはどれも捨てるやつばかりだし、更新もコピー&ペーストで済ませる。 と、少々時間が余ってしまった。 オート9の修理までは手が回らなかった。 買い出しに予想以上の時間を掛けてしまったから。 それに服の購入も出来なかった。 出来た事は、更新と買い出しのみ。 まあ、それでも今の所不具合は無い訳だが。 集合場所に向かい、そこからすぐ近くの焼肉屋へと向かう。 焼肉屋と言えども、そこの食べ放題は、焼肉だけでなく寿司やラーメン、デザートにと兎に角バラエティーに富んでいる。 取り掛かりは、勿論、焼肉から。 ピラフと鳥のから揚げ、シューマイと餃子も皿の上に盛る。キムチも大盛りで。 まあ、それは無事胃の中に収める事が出来た。 次は寿司を盛り合わせ、さらに肉。 すぐさまペースは落ち始め、次の皿、またその次の皿ではあまり盛らないようにする。 ドリンクバーを頼んだ所為か、胃に隙間無く食べ物が詰まっているような気がする。 気がするじゃなくて、事実そうだろう。 デザートに取り掛かる時にはかなり苦しかった。 すっかり満足して、焼肉屋を出るも、皆、次の目的地に向かおうとする。 次の目的地も食べ物関係だ。 釧路の鶴見橋袂にある六花亭に寄ったのだが、私はそこで何も食べられなかった。 そんな余裕は胃には無かったと言う訳だ。 キャンプ場に引き返すと、すぐさま温泉に向かい、夜の宴は酒のみで過ごす。 行動:鶴居村〜釧路市往復 走行距離:74km 2004年09月16日 (木) 放射冷却と言う物の力がこれほど憎たらしいと思ったことは無い。 テントの外は明らかに明るいのに、全く気温が上昇してこない。 それに自分の馬鹿さ加減にもうんざりだ。 昨日、衣類の購入に時間を割けなかった事を後悔している。 シュラフの中で時間を過ごしたものの、トイレには否応無く向かわねばなるまい。 勿論、シュラフの温かさから離れて。 朝の澄んだ空気を吸い込むと、気分が良くなる。 ただ、これほどまでの好天の中、走りに行けないのが非常に残念でもある。 この旅は、終局に近付きつつあるのを感じ取らねばなるまい。 朝食の席は和やかなものだった。 皆、何処かへ向かう相談ばかり。 私はそれに耳を傾けて、羨ましく思うばかりだった。 皆が出発していくのを見送ると、早めの昼食を取り、その足で図書館へと向かう。 図書館ではインターネットを少し利用し、DVDを1本見終わり、漫画を1冊読み終えてから温泉へと向かう。 温泉から上がり、キャンプ場に戻り、夕食の支度をして皆が帰ってくるのを待つ。 空はいまだに雲一つ無い好天。 何かが違うと、私は考えなければならなかった。 そう、私の旅は、こんなものじゃなかった筈。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年09月17日 (金) 目を覚まし、色々と考えが頭の中を駆け巡る。 そのひとつは、この旅は東北、関東、そして甲信越地方を周ってひと段落させるつもりだったのを、辞めてしまう事。 そして、タイヤ交換をすぐさま済ませてしまうことにある。 この考えは1つのものであり、別々に考える事ではなかった。 と言うのも、タイヤ交換を済ませた後の行動による、この旅の結末にある。 タイヤ自体の交換をして、アメディオが完調になる訳でもない。 走行距離が嵩み過ぎてしまっているのだった。 オイル交換にエレメント交換。 問題はエレメント交換で、この作業を行うには、ディーラーに持っていかねばならない。 自宅に戻れば出来るのだが。 お金で買えないものの価値。 それも確かにあるが、必要以上にお金を使いたくなかった。 そう言った葛藤が、朝から私の頭の中を支配し続けていた。 朝食を食べ終わると、この後の事を考えてみた。 そうすると、タイヤ交換を済ませておけば、行動を限られる事は無い。 そんな訳で、タイヤ交換に向かう意思が固まりつつあった。 テントはキャンプ場に残したまま、シュラフとマットだけを持って札幌へと向かう。 ライダーハウスか、それとも野宿か。 兎に角、荷物を少なくして走りたい。 準備を済ませて、早めの昼食を食べる。 その後にヘルメットを被ってアメディオのイグニッションにキーを差し込めばよかったのだが、天候の事を聞いて、そして800kmあまりの無駄とも思える走りの事を考えてしまった。 天候はこの後崩れる。800kmあまり走って、ただタイヤ交換を済ませるのは決して賢い事ではない。 そんな事で、パニアケースにしまった荷物を降ろす事にした。 その後はお決まりの時間つぶしコースが待っていた。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年09月18日 (土) 朝からどんよりとした空が広がっている。 今更天候の事を気にする訳でもないが、雨よりは晴れている方がマシだ。 どうせ今日もアメディオを起こす事は無い。 少し苦痛を感じながらも、あと残された時間を過ごす事を考える。 もう、この旅は終わったも同然。 終わったも同然だった。 昼食を食べ終わる頃、天候は回復していて雲一つ無い空が広がる。 と同時にキャンプ場の仲間から誘いを受ける。 私はアメディオに乗る事を考えていなかったので、最初は断った。 が、乗せてくれる、もしくはオートバイを貸してくれる人が居れば、是非ともその誘いを受けてみたかった。 幸運な事に、オートバイを貸してくれると言う女性が居る。 と言うか、満タンにするから貸してくれと頼んだ訳だが。 そしてその女性をタンデムシートに乗せて、キャンプ場の仲間共々、釧路湿原の岬を巡る事になった。 初めに向かったのは、キャンプ場から見て手前にある宮島岬。 オートバイを停めてから1時間少々の道程。 展望のまるっきりきかない熊笹の覆い茂る道を進み、やがて視界が急に開けるとそこが宮島岬の先で、釧路湿原が展望できる。 宮島岬より釧路湿原を眺める。 しばらくそこで休憩し、来た道を引き返し、改めて次の岬、キリコタン岬へと向かう。 宮島岬の入口からキリコタン岬の入口までオートバイで約10分。 オートバイを停めてキリコタン岬の先まで歩いて30分足らず、と言った所。 宮島岬へと向かう道と比べると、比較的歩きやすい。 途中、釧路湿原を流れる川の川岸に降りて、先端を目指す。 川に降りれるポイントから5分ほど歩けばキリコタン岬の先端で、展望をきかせる為、そこだけ木が伐採されている。3〜4mほど。 湿原を流れる川の畔から。 キリコタン岬より釧路湿原を眺める。 釧路湿原を眺めながらしばらくの時間を過ごし、日が傾き始めると、キャンプ場へと戻る。 それにしても今日は幸運だった。 1日を腐って過ごさずに済んだ訳だから。 行動:鶴居村 走行距離:0km |
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週間走行距離 | 182km | ||
総走行距離 | 7233km | ||
給油 | 10.0L(180.6km) 計388.6km(7197.8km) | ||
諸経費 | ガソリン代:=1240円 温泉代:380×4+500=2020円 |
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