〜第5幕 日本1周〜 =第13週=
2004年09月05日 (日)

カラスのざわめきで1度、目を覚ます。
眠る事に集中したいが、どうにも上手く行かない。
そのおかげでオート9から2発、カラスに向けて発射する。
次に目を覚ましたのは、太陽の日の光がテントの中を蒸し焼きにした時だった。
二日続けての好天の朝。気分も良くなる。
昨夜炊いた米をお茶漬けにして、腹を満たすとしばらくのんびりとして、辺りの行動に注意を注ぐ。
今日はこの霧多布岬キャンプ場から歩いていける場所で、「きりたっぷ岬まつり」がある。
そんな訳で、アメディオに跨る事はない。

辺りがそろそろと会場に向かい始めると、その一団に混じって会場へと向かう。
会場の本部には既に長蛇の列が出来ている。
何の列か見当もつかずにその後ろへと並ぶ。
程なくその列が、秋味(鮭)のつかみ取りの抽選の列だと分かる。
受付が始まると見る見るうちに列が短くなり、私も抽選の整理券をもらう。
しばらくして、つかみ取りが始めると、いきなり私の抽選番号が読み上げられた。
何となく表現しがたい気分になり、抽選券を持ってつかみ取りに参加する。

秋味のつかみ取りは瞬時に終わった。
1度、抵抗する秋味に水を掛けられたが、次の瞬間には私の右腕は高く上げられ、その先には尻尾を掴まれた秋味がいた。
係りのおじさんは秋味の頭を叩き、僅かな抵抗がそこで潰えて、私はそれを持って仲間の元へと戻る。

雄の秋味ゲット。

後にも先にもこれが私が祭りに参加出来た唯一の出来事だった。
日が高くなるにつれ、空に雲が覆い始め、気温が低くなる。
Tシャツ1枚ではとても持ち応えられそうにない。

祭りの最後を締めくくるビンゴゲームが終わると、会場から人が引いて行き、その人の波に私も加わる。
キャンプ場に戻ると、祭りで獲得した北海道ならではの食材を、キャンプ場の皆と共に食べる事になる。
そうして長い祭りの後、とりわけ酒の入った宴に浸って行くのだった。

行動:霧多布岬キャンプ場

走行距離:0km


2004年09月06日 (月)

今日は朝から霧の立ち込めている。
これこそが霧多布の風景であり、今までが恵まれていたのだろう。
とは言え、今日はこのキャンプ場から撤収して、また鶴居村へと戻る。
撤収の間は雨に遭う事も無く、滞りなく済ませる。
いくつかの見送りを済ませ、昼前にはキャンプ場を発つ事にする。
太平洋は濃い霧がかかっていたが、何とかレインスーツを着ると言う憂き目には会わなかった。
が、残念な事に、釧路市を目前とした所で霧雨が小雨に変わり、路肩にアメディオを停めてレインスーツを着る。
すぐに小雨は上がってしまう。
が、キャンプ場に辿り着くまでは予断の許されない状況なので、このままレインスーツは着ている事にする。

釧路市を出ようとする所で雨が降り始める。
にもかかわらず六花亭に立ち寄り、サクサクパイライトを食べてからキャンプ場を目指す事にする。
雨は降ったり止んだりを繰り返したが、最終的には、キャンプ場に辿り着く頃には、しっかりと降っていた。
雨の中、素早くテントの設営を済ませ、少しの安心を得る。
さほど濡れずに済んだ。
雨足は強まって行き、明日の天候を心配させたが、夜遅くには何とか小康状態となる。
しかしまた、台風がやって来ると言うではないか。

行動:浜中町内〜道道808号〜道道599号〜R44〜釧路市内〜道道53号

走行距離:117km


2004年09月07日 (火)

台風接近と言う割には、穏やかな朝だった。
昨夜から降り始めた雨もすっかり上がって、陽の光も差し込んでいる。
朝食を作り、そして1組のライダーを見送ると、また昼食までの時間をのんびりと過ごす。
昼食を食べ終わると、鶴居村の図書館へと出向く。
歩いて、そうだな、20分くらい。
インターネットを少しだけ利用して、DVDの観賞をする。
選んだのは「少林サッカー」
ストーリーも演出も有り得ない所がくだらなく、そして面白かった。
図書館を後にすると、温泉に向かうが、思ってもいなく定休日だった。
仕方なく、Aコープに寄り発泡酒を買ってキャンプ場に戻り、読みかけの本を読みながら夕食の支度をする。
本の字が読めなくなる位、辺りが暗くなると本を読むのを止め、夕食を食べる。
台風接近は今夜遅く。
なのだが、その兆候は何処にも無かった。

行動:鶴居村民広場キャンプ場

走行距離:0km


2004年09月08日 (水)

今日未明から雨風が強くなりだしている。
辺りが明るくなれば、昨日の予報で行けば台風は通過しているだろう。
にもかかわらず、雨風は次第に強くなっている。
ラジオを探し当て、電源を入れると台風情報が飛び込んでくる。
するとどうだ。
まだ台風は函館の西の海上にいて、これから接近してくると言うではないか。
もう少しラジオに耳を傾ける。
台風情報に引き続いて、天気予報。
なんと釧路地方は「晴れ」とか言っている。
厳密には、晴れ、朝の内は雨が残るでしょう。と言ったものだが。
さらに降水確率が言われるのだが、午前中50%、午後30%と、なんだか矛盾した天気予報じゃないのか、これは。
悪態をつきながら、強風がこれ以上強まらないでくれと祈るだけなのだが。

天気予報は見事なくらいに的中し、昼前にはすっかりと雨は上がり、陽の光が差し込むようになる。
ただ、風は依然強かったが。
雨が止んだと言う事で、昼食を食べ終わると、図書館へと向かう。
インターネットで少し調べ物を、と言っても天気予報を見て、そしてDVDの観賞へと入る。
今日選んだのは「TAXI」
ストーリーには違和感のあるものだが、単純にカーアクションとして楽しめた。
そして今度こそ温泉。
温泉を楽しんでキャンプ場に戻り、夕食の支度を済ませて、昨日と同じく読書。
夕食を済ませる頃には辺りも暗くなり、台風が通り過ぎたのを物語るように、沢山の星が空を埋め尽くす。
天気予報では明日、明後日と良い天気のようだ。
行動開始は明後日とするか。

行動:鶴居村民広場キャンプ場

走行距離:0km


2004年09月09日 (木)

いつにも増してカラスのざわめきが五月蝿い。
日が高くなるにつれてそのざわめきは収まりつつあったが、遠くでその鳴き声は止む事は無かった。
しばらくオート9に弾を込めたことは無かったが、今日から少し活躍してもらおうか。
どうも物事を考える余裕と言うか、そう言ったものが私には欠落しつつあるようだ。
今日の行動を考える余裕がない。
ただ、じっとして時を待つ。そんな感じが精神を支配しつつある。
そんな訳で、今日は昨日と全く同じ生活を繰り返すだけになるだろう。

昼食を済ませてから、図書館へと向かう。
途中、Aコープに立ち寄り、ビールを飲みながら。
図書館に辿り着くと、家族を安心させる為、電話を1本入れる。
これだからPHSの圏外は困る。と言うより、PHSは困ると言った方が良い。
いつもの様にインターネットを利用してから、DVDを選ぶ。
今日は昨日に引き続いて「TAXI−2」それに「ボルケーノ」
2本も見てしまったから、温泉に入る時間が無くなってしまった。
と言うより、Aコープの閉まる時間までに温泉から出られそうに無かったから。
早い話が、温泉を取るよりも酒を選んだと言う訳だ。

行動:鶴居村民広場キャンプ場

走行距離:0km


2004年09月10日 (金)

目を覚ましたのは、まだ辺りが暗い頃。
それにもかかわらず、カラスは活動を開始している。
昨日、昼食までの時間、オート9で遊んでいたら急に調子が悪くなり、ついには機能しなくなってしまった。
単なる荷物になってしまったと言う訳だ。
そんな訳で、カラスを蹴散らす術を失いつつある。
まあ、それをカラスに見せるだけで逃げて行くようになっているのだが。
そして、天気予報では今日は晴れマーク1つだった筈なのに、小雨が降っている。
まあ、日が昇る頃にはその小雨も小康状態にはなっているのだが。
さて、今日はどうしたものだろうか。
昨日、一昨日と同じ様になる気がしないでもない。

日が高くなるにつれ、急激に天候も回復していく。
昼前にはすっかりと雲も晴れ、快晴の天気。
こんな時にキャンプ場でのんびりするのも惜しいが、タイヤの事を考えると、動きようがない。
きつい日差しに、涼しい風。
1年の中で、今が一番素晴らしい時期だろう。
なのに、オートバイに乗れないこのジレンマはしばらく抑えなければならない。
そしてまた、図書館へと向かう事になる。
シュラフを干していたのだが、念の為、取り込んでおく。
Aコープに立ち寄ってから、図書館へと向かい、そこで2本、DVDを観賞する。
その後、温泉へと向かう手筈で、図書館から出ると、快晴だった天気が何となく怪しくなっている。
と言うか、路面の所々に水溜りが出来てある。
来る時には無かった筈。
と考えると、夕立のような通り雨があったに違いない。
思い起こせば、シュラフを取り込んでおいて良かったと思う。
温泉に向かい、それから酒を買ってキャンプ場に戻ると言う、同じ毎日が繰り返された。

行動:鶴居村民広場キャンプ場

走行距離:0km


2004年09月11日 (土)

目を覚ますと、しばらくシュラフの中に包まっていた。
トイレに向かわなければならず、シュラフから出るのが億劫であり、かつ面倒臭かった。
着替えをして、テントから出ると、まずまずの天気。
今日は流石に動くつもりであったので、気分が良い。
朝食を食べ、しばらくのんびりしてから準備を進める。
パニアケースの中には洗濯物とパソコン、それにゴミ。
勿論、ゴミは別のパニアケースへと入れる。
キャンプ場を出ると、先ずは釧路市内のラーメン屋を目指す。
ラーメンを食べ終わると、少し寄り道をして、酒と米、それにパン一斤の買い出しを済ませるとコインランドリーへと向かう。

コインランドリーで洗濯と乾燥を終えると、すぐさまキャンプ場へと戻る。
釧路市から鶴居村へと向かう道道からは、釧路湿原の姿が木々の間から垣間見え、その雄大さを物語る。
と同時に、向かう先には雌阿寒岳。
こんな風景に出会える事は珍しい。
必ずどちらかに霧が掛かり、はっきりとしないものだ。
今日の好天に感謝しつつ、キャンプ場に辿り着くと、温泉に向かってから、キャンプ場の仲間の作るお好み焼きを酒の肴にしつつ、夜が更けて行くのを待っていた。

行動:鶴居村〜釧路市往復

走行距離:80km
週間走行距離 197km
総走行距離 7051km
給油 12.9L(235.1km) 計378.6km(7017.2km)
諸経費 ガソリン代:=1597円
温泉代:380×4=1520円
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