〜第5幕 日本1周〜 =第17週= | |||
2004年10月03日 (日) 今日は厚岸町で牡蠣祭りが行われる。 それに参加すべく、朝早くから行動を開始する。 天気の心配はしていなかったのだが、これが予想外に悪く、空は鉛色をした分厚い雲の覆われてしまっている。 朝食を食べ終わり、着替えを済ませてキャンプ場を発つ。 道道を一旦、北へと向かい、そこからR274を経て、道道14号から厚岸に向かう。 相変わらず空は雲に覆われて、気温も上がってこない。 手のかじかむのをこらえて、ひたすら厚岸を目指す。 厚岸まであと20kmと近付いた時、ヘルメットを叩く音がする。 最初は虫でもぶつかったのかと思っていたが、やがてそれは連続して鳴り始め、ヘルメットのシールドを伝う雨粒が確認できる。 悪態をつきながらレインウェアを着るかどうか迷うが、道がまだ乾いていたので、厚岸の、取り敢えずは道の駅まで頑張る事にする。 道の駅に辿り着くと、そこで時間を潰しから、祭り会場に向かう事にする。 ただし、今度はレインウェアに身を包んで。 不思議なもので、レインウェアを着込んでからと言うもの、雨は小康状態となる。 会場に辿り着いて、すぐさま、牡蠣のつかみ取りに参加。 結果、殻付きの牡蠣が4個取れた。 そして続く秋刀魚のつかみ取りにも参加。 こちらも同じ結果で、4尾取る事が出来た。 両方とも数的には少ない方だったが、食べる分には申し分ない。 祭りの残りには興味を示すものも無く、早々にこの祭りを立ち去る事にする。 鶴居のキャンプ場暮らしが長くなる事を予想して、釧路の街中で3〜4日分の食料と酒を買い込んで、キャンプ場へと戻る事にする。 キャンプ場では、今日の成果となった秋刀魚と牡蠣、さらに一緒に購入したあさり、ししゃもを酒の肴とする。 1日1日、寒さが厳しくなるが、今夜は久しぶりに夜遅くまで起きている事が出来た。 と言うのも、札幌で購入したミリタリーウェアが活躍してくれたから。 行動:道道53号〜R274〜道道14号〜厚岸町内〜R44〜釧路市内〜道道53号 走行距離:158km 2004年10月04日 (月) 昨夜遅くから降り出した雨は、朝には何とか上がりはしていたが、どんよりと重く、分厚い雲が空一面を覆っている。 さて、今日は何をして過ごそうか。 天候の悪い時には非常に助かる図書館だが、今日は定休日。 となると、キャンプ場でじっとしているか。 朝食を食べ終わり、しばらくのんびりとしていると、空に掛かっていた分厚い雲は徐々に晴れて行き、日が差す様になる。 キャンプ場の仲間は、釣りに出かけると言う。 私もそれに同行させてもらう事にする。 キャンプ場を出て、30分くらい走った所が最初のポイント。 仲間は早速釣り始めるが、私が釣り始めるのは、それから遅れる事20分後。 仕掛けを最初から作らなければならなかったと言うのもあるが、この日記を付ける作業を現場で行っていたからだった。 仲間達は最初の2〜3投で当たりがあり、ものの数分で5〜6匹のヤマメを釣り上げる。 私が釣り始める頃には、当たりも落ち着いてきて、小康状態となる。 結局、そのポイントで私が釣り上げたのは、天ぷらサイズのヤマメが1匹だけ。 次のポイントに移動して、また釣り始めるが、先程のポイントほど当たりは無く、皆、やきもきした状態になる。 ポイントを移動しつつ、1時間ばかり粘った結果、私は先程と全く変わらない釣果を得る。 キャンプ場に戻り、最後の一あがきと言わんばかりに、目の前の川で釣り糸を垂らすも、私の釣果はゼロ。 仲間は天ぷらサイズを3匹釣り上げたのに。 結局、今日の皆の釣果は、ヤマメ10数匹、アメマス3匹ばかり。 私の貢献度は、その中でも飛びぬけて低いと言わざるを得ない。 夕食の席には、今日の釣果を祝いつつ、天ぷらと塩焼きを堪能して行く。 行動:鶴居村〜標茶町往復 走行距離:54km 2004年10月05日 (火) さて、今日は何をして過ごそうか。 それを考えなければならないほど、この辺りの散策は終わったし、走る道も無い。 勿論、まだ走った事の無い道は沢山あるが、それが走る価値のある道かどうかを考えると、出発に戸惑うのであった。 走りたい道は確かにある。そこまで行くのが、ただ億劫なだけだった。 この旅の目的は何か。 今から考えると、その目的から大きく逸れた旅になってしまった。 しかし、後悔は無い。 今回の旅で得た思い出は、掛け替えの無いものになるだろう。 あと数日、思い出に浸かりながら、今後の事を考える事にする。 朝食を食べ終わると、やはりと言うか、ただ時間を潰す事を考える。 当然の様に図書館へと向かう事を考え、実際にそうした。 図書館に辿り着くと、新しいDVDが10数本揃っている事に気付く。 見回してみると、見たいのが2〜3本ある。 初めにインターネットのチェックをして、明日の天気の確認をする。 噂通り、明日は雨模様だが、明日の昼からは回復すると言う。 しかし、明日も図書館にお世話になる事を考えて、見たいDVDの1本を見る事にして、後は漫画を読んで時間を潰す。 夕刻には図書館を出て、キャンプ場に戻り、夕食の支度を済ませるのだった。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年10月06日 (水) 昨日からの天気予報では、今日は雨模様。 目を覚ましてみると、テントを叩く雨音はしない。 イヤ、実際には小雨が時々叩く程度で、継続したものではない。 体を起こす頃には、その時々叩いていた小雨も止んでいる始末。 とは言え、良くない天気には変わりない。 昨日の思惑通り、今日も図書館で過ごす事になるだろう。 朝食を食べ終わり、しばらくのんびりしていると、やがて天気予報通りの雨が降り始める。 雨足は強くは無かったが、その雨の降り始めと時を同じくして、図書館へと向かう事にする。 途中、昼飯代わりにパンとコーヒーを買ってから。 図書館に辿り着くと、先ず、DVDを1本見てから、インターネットのチェック、それと漫画。 更にDVDを1本見終わると、図書館の閉館時間に迫っていた。 図書館を出ると、雨の様子も無く、これまた天気予報通りだった。 このままだと、明日は良い天気になるだろう。当たってくれればだが。 温泉に浸かって、酒を買ってキャンプ場に戻る。 空はすっかり闇に覆われて、星がひとつ、またひとつとまたたき始める。 やがて空一面を覆い始めて満天の星空に変わると、明日の天気を期待する。 と同時に、寒さがこたえてテントに潜り込む。 この時、まだ20:00を少し回ったばかりだった。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年10月07日 (木) テントの周りが明るくなりだしてきても、シュラフから這い出す事がなかなか出来ない。 インナーテントにすら結露が始まり始めている。 それくらい気温が下がってきている証拠だ。 期待した天候は期待通りで、今日は暖かくなってから、走り出してみようと思う。 朝食を食べ終わると、すぐに支度に取り掛かる。 着替えを済ませると、アメディオに跨り、進路を北へと取った。 道道が弟子屈の街に入ると、そのまま真っ直ぐと進んで、美幌方面へ。 美幌峠に続く国道は、工事箇所があり、走行感を削がれてしまう。 峠で折り返すと、来た道を戻り、屈斜路湖半に沿って走る道道へと入り、川湯温泉方面へ。 R243 美幌峠付近。 道道52号 屈斜路湖の湖畔を走る。 とは言え、屈斜路湖の姿は木々の隙間からしか見えないが。 道道52号 硫黄山を眼前にして。 この頃から気温が上昇しだして、汗をかき始める。 路傍に立つ気温を示す掲示板は、20℃を越えている。 朝との気温差が10℃以上となっている。恐らく朝は10℃を越えていないだろうし。 川湯から摩周湖方面へと進路を取り、ワインディングを駆け上がる。 今日の摩周湖は、今回の旅1番の表情を見せてくれて、何だか複雑な気分になる。 摩周湖第3展望台から硫黄山、屈斜路湖を望む。 第3展望台からの今日の摩周湖。 道道52号から摩周湖が見えるポイント。 木々に阻まれて、その姿ははっきりとしないけれど。 道道52号 摩周湖展望ポイントの様子。 摩周湖を離れ、弟子屈の街にあるコンビニで昼食休憩。 その後、買い出しを済ませて、キャンプ場へと戻ろうと思う。 買い出し時に非常に迷う。 何に迷ったのかと言うと、その量だった。 今、キャンプ場にある食材は、今晩と明日の朝の分は確保してある。 それだけで充分だった。 明日撤収するつもりだったし、今晩の酒とその肴を買えば良かったのだが、2日分の食材を買ってしまった。 と言うのも、撤収する日を少し先延ばしする可能性があったから。 今週末から来週にかけて3連休となる人が多い。 その連休にあわせて、まだ走ってくるライダーが居るかも知れない。 今日のこの陽気を考えれば、まだまだ走れる筈だし、そう考えるのが普通だろう。 取り敢えず、連休の初日くらいまでは居る事にする。 その後は、北海道から確実に、今度こそ確実に帰る筈だろう。 私の身に、何か大きな変化が無い限り。 行動:道道53号〜R274〜道道53号〜道道717号〜R243〜美幌峠(折り返し)〜R243〜道道52号〜R391〜道道52号〜弟子屈町内〜道道53号〜R274〜道道53号 走行距離:161km 2004年10月08日 (金) 朝晩の冷え込みはますます強まるばかり。 とは言え、昨夜は昼間の陽気の所為か、まだ幾分か過ごしやすいものだった。 しかし、今朝は放射冷却も手伝ってか、冷え込みはきつい。 テントの中の結露を手で拭って、気分を滅入らすが、辺りの明るさに誘われて、外に出てみる。 空には薄い雲が掛かってはいるが、今日も申し分の無い天気になりそうだ。 でも、今日の行動はまだ決められずに居る。 日が高く上がるにつれ、気温も上がり始める。 申し分の無い、ツーリング日和になる。 が結局、私の取った行動と言うのは、図書館へと向かうだけだった。 DVDを2本見終わると、日が傾き始める。 Aコープに立ち寄り、酒を買ってキャンプ場に戻ると、なんだか虚しい気分になる。 ただただ日が過ぎるのを待っているだけ。 そんな虚しい気分に。 行動:鶴居村民広場キャンプ場 走行距離:0km 2004年10月09日 (土) 取り敢えず、今日の撤収は見送る。 そんな気分にさせる週末のスタート。 天気も下り坂だと、予報では伝えている。 次に良くなるのは何時だろう。その時こそ、この旅の終わりと言う訳なのだが。 その終わりまでの僅かな時間に、何か、ドラマティックな出来事が無いだろうか。 そんな出来事と出会うには、キャンプ場でのんびりとしている場合ではない。 とは言え、その方法も分からないままでいる。 朝食を食べ終わると、空を眺めた。 もう少しだけ回復してくれれば、走りに行きたい。 その願いは虚しく、どんどんと空を覆っていた雲の厚さは増すばかりだった。 諦めて図書館へと向かい、DVDを1本見ると、温泉に入ってからキャンプ場へと戻る。 キャンプ場には、少しだけ人が多くなっていたが、ドラマティックな展開はありもせず、アルコールが身体に染み渡るのを感じながら、今日の行動を少し恥じた。 |
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週間走行距離 | 373km | ||
総走行距離 | 8689km | ||
給油 | 13.9L(261.8km) 計456.9L(8440.3km) 11.8L(213.7km) 計468.7L(8654.0km) |
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諸経費 | ガソリン代:1714+1529=3243円 温泉代:380×5=1900円 |
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